TEGAKI
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海浬 緑景
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一話目 登校前の朝
目覚ましのアラームが鳴っている。 視界はまだ真っ黒、まだ目を開けたくない。 メロディーが一周したくらいで音源を手探りで探す。 そして音に合わせて震える携帯を手に取る。 固く閉じていた目を薄く開けて画面を覗き込んだ。 「……朝か」 時刻を確認して再び携帯を置く。 アラームを止めずに放置してると、暫くしてメロディーは止まった。 微睡んでいるこの状態が心地いい。 気を抜けばまた眠りについてしまいそうだ。 だかそうはいかないとまたアラームが流れてくる。 あと二回分はこの感覚を堪能できる。 寝返りをしたり、深呼吸をする。 微睡みの中、少しずつ体を起こす準備を始めた。 「おはよう」 「おはよう」 キッチンにいる母さんに朝の挨拶をした。 リビングを覗くと、ソファーの上にクッションよりやや小さめの毛玉のような物が鎮座している。 まだ眼鏡を掛けていないからはっきりとは見えないけど、間違いなく愛犬のウルだろう。 彼の息遣いがはっきり聞こえる。 今日も元気そうでなによりだ。 そっとリビングを後にして洗面所へ向かい、登校する準備をする。 冷たい水を顔に当て、ようやくろくに開いていなかった目を開けて鏡の自分を見た。 何とも冴えない平凡な顔だ。 まぁ容姿でどうのこうのと面倒事に巻き込まれた事が無いからいいけど。 強いて言うなら、容姿ではないけどもっと身長が欲しかった。 制服に着替えてようやく眼鏡を掛ける。 さらに視界がはっきりと見えるようになった。 けれどまだ身体から気怠さは抜けない。 朝食も食べられておにぎり一個分程度。 朝は本当に弱い。 低血圧ではないかと疑うくらいだ。 …きちんと血圧を測ったことは無いけど。 家を出る時間までテレビのニュースを眺める。 「あ、そろそろ出なきゃ」 「あら本当!急がなくて平気?」 大丈夫、と一声掛けて玄関に向かう。 後ろから愛犬が吠えているのが聞こえる。 たぶん、『緑の分際で俺を置いていくのか!連れてけ!』と怒っているのだろう。 俺はこれから学校だ、諦めろ。 母さんはいつも玄関まで着いてきて見送りをしてくれる。 本人曰く、これをしないと気が済まないらしい。 でもその行動は素直に嬉しいから、俺も誰かを見送る時は極力玄関まで出ていくようにしている。 ”自分がされて嬉しい事は行動してみる。自分がされて嫌な事はやるな。” 俺の行動理念のようなものだ。 「行ってきます」 「行ってらっしゃい、気を付けてね」 手を軽く上げる母さんの顔を見て、俺は玄関の扉を放して最寄り駅まで歩き出した。 <一話目 終>
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Heart
あとがき
緑は朝にとても弱く、酷い時は電車の中でうとうとしてます。一時間目の授業くらいから冴えてくるため、授業中は寝ません。
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