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怪と食事
爺「おお、よう来たな、リツ」 ときどき夢で‘りつ’と呼ばれる。(現実的に、本当) そのときは決まって、もののけに囲まれている。 たぶん好きな漫画のせいだろう。(『百鬼夜行抄』) その漫画もりつ君がもののけ達と関わる話だ。 さて今回の自分(リツ。外観は漫画とは別人)は ある家に招かれてきたらしい。 ふるくて暗い、二間続きの和室で 奥の和室の中央に、小柄なおじいさんが居た。 気配が面(顔)しかなさそうな、気色悪い感じがした。 逃げ出したいけど、逃げたら捕まるのはわかっている。 うまくごまかして去るのがいい。 おじいさんはふわふわと動きながら一角を顎でさす。 爺「よう来た。座れ」 リツ「うん。おじいちゃん、元気だった?」 爺「おう。あいかわらずじゃ。さ、座れ。食え」 言われて見ると、足元の卓上に ひとりぶんの食事が置いてあった。 粥、汁物、おかずは3品。 冷えているのもあって、おいしそうには見えない。 爺「食え。食っていけ。リツ」 リツ「ええと、おなかいっぱいで…」 爺「いいから食え。座れ、食え」 強気なので、おとなしく座った。どうしようか。 おじいちゃんが和室の中でふわふわと動く。 いや、背丈はそのままだけど 明らかに子供になっている。 しわがない。髪もふさふさだ。 やはり‘そういうもの’の家らしい。 食事をよく見ると、 小鉢にあるどろりとしたものは目玉だとわかった。 汁碗の具はハ虫類の卵っぽいし、こっちの煮付けには耳のかけらが見てとれた。 うーん。なおさら食事には手をつけたくない。口にしただけで染まりそうだ。 「うまそうだ」「しっ」 ん? 顔を上げると 3匹の怪が卓についていた。 皆、一様に食事をうらやましそうに見ている。 リツ「これ、あげるよ」 怪1「いや、おまえのものだからダメだ」 リツ「ダイエット中で食べられないんだ」 怪2「食べられないのか!?」 リツ「だから皆にわけてあげる。かわりに食べてよ」 怪3匹「しょうがないなあ♪」 怪2「でもひとり1つだぞ」 怪1「そうだ。そうでないとダメだ」 怪3「あまった分はおまえが食え」 リツ「ええ〜;」 まず3匹に、汁とおかず2品を配った。 あとは、粥とおかず1品。どうしよう。 リツ「このおかずは、そのおかずと一緒に食べないとだよ。はいv」 怪2「なぜだ。これでは2つになってしまう」 リツ「それは目玉だろ。こっちは耳。目と耳はそろっていないといけない」 怪2「そうか、それならばしかたない」 爺「食え。はよう食え」 リツ「おじいちゃん。お粥はおじちゃんのほうがいいよ」 爺「それはおまえのだ」 リツ「だってこのお粥、「100のお粥」でしょ。 食べたら100才年を取るか若返るものだよ。 僕が食べたら、下手したら消えちゃうよ。それは困る」 爺「じゃあ、しかたないな」 それぞれ配り終えてホッとした。これで食べずに済む。 怪たちが食事に気を取られているうちに 笑顔で「残念だけど、これで帰るね」と家を出た。
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Heart
あとがき
「百のお粥」も夢オリジナル。妖怪たちと渡り合うのもなかなか苦労する。
Hearts
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