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母と私
第一話(第四話) 【そんなこんなで障害児でした。】 私には知的障害がある。 知的障害とは、その名の通り頭を使う事に支障があると言われている。 人によっては読み書きが苦手な場合もあるらしいが、私の場合は読み書きに支障は無く、足し算や引き算くらいなら問題は無かった。 しかし割り算や掛け算となると話は別で、小学校で習う程度の九九の七から九の段は大人になった今でも全く出来ない状態が続いている。 私が通所する精神科診いわく、学習障害で算数の困難があると言う状態らしい。 とは言え今の時代は大変便利で、電卓を使えばいいだけの話だと私は信じてる。 私が唯一苦手だと感じるのは、強いて言えば時計。 時計が読めない。 と言ってもデジタルならば何時何分かが文字として現れているため明確に分かるのだが、これがアナログの時計となると話は別だ。 アナログでも何時なのかまでは読めるが、何分なのかが読み取れない。 それでも健常者と同じ環境で働き、健常者と同等の扱いをしてほしいと願っている私はある意味頑固である。 それまで健常者側で育ってきたため、他の障害者の人たちといるとコミュニケーションが上手く取れずイライラして自己嫌悪に陥ってストレスとなる事が多々あった。 今はなんやかんやあって、就職活動なう。 フリーターと言えば聞こえはいいが、定職に着いてないので厳密にはニートだと思いこんでいる。 とある自己責任アニメの刷り込みで、私は自意識の高いクズだと自身を評して居る。 職場の人に私の第一印象を聞いてみた。 話した感じ全然普通で人なつっこい印象だと言われた。 仕事を覚えるのも早いし、今すぐにでも契約を!なんてトントン拍子に事が進んでいく。 逆に障害があることにびっくりされたが、それが逆に嬉しく感じて「それな!」と心の中で叫ぶ私は、二十数年生きてきた中で一番のハイテンションだった。 そんな事を思い出しながら、今日も畑を耕す。 ところで、自分の母が可愛いという認識は、おかしいのだろうか。 と言うのも私の母は天然である。 テレビを見ている時によくある光景なのだが、芸能人とか芸人の名前が出てこない時の母と会話する時の会話は決まって連想ゲームになる。 しかし私もそこまで詳しくない為、芸能人とか芸人の話になると大体長引く。 よくボケとボケの掛け合いが続くツッコミ不在の恐怖と言う表現をアニメや漫画では聞いたことがあるが、母との会話はまさにその状況で長期戦になると結構キツイ。 連想ゲーム的な会話は最後まで完結した事は無く、最終的には言い出した方の母が飽きて話が脱線して打ち切られてゴールまで辿り着けない事が多い。 親子というより友達のような距離感と言うのは、どこの家庭も似たようなものだと私は認識という名の勘違いをしている。 故に私はさほど気にならないのだが、世間的にはどうなのだろ。 考えてみてもわからず未だに判明しないので、いくつか例を上げてみようと思う。 一、私がアニメを見ていると「これ何?どういう話?」と聞きてくる。 これはありがちな事なのかもしれないが、好きで見ているアニメの内容を説明しろといわれるのは無茶振りだと思う。 二、バラエティー番組など見てるとき「あ、そういえばね」と急に思い出を語りだす。 思い当たるフシがあるのか、全然関係のない話を急に語りだす。 三、アニメ=私という認識をしている。 ある日、母が某アニメのお菓子(非売品)を持って帰宅した事があった。 思わず携帯のカメラを構え連写した後に、少し冷静になって私は母に訪ねた。 「これどうしたの?」 「アニメだから貰っておかなきゃって思った」 ドヤ顔で答える母。 こんな母親、どう思いますか。 第二話(第五話) 【そんな事よりお腹が空いた。】 お話するのがちょっと遅かったんだよ。 洗濯機を回している私の横で、着替えをしていた母が何気なく語る。 唐突にそんな話をする母の思考に追いつけ無かった私は首を傾げた。 確かに言葉の発達がゆっくりなのは発達障害の子供にはありがちな事らしいが、よく分からない。 なんで今そんな話をするのかと聞こうとした瞬間、母の表情を見て察した。 要するにこれは「押すなよ」的な前フリなのである。 そして母は「テレビの受け売り」を私に自慢したいだけなのだろう。 いや、うん。 自慢したいのはすごくわかるんだけど、テレビ番組一緒に観てたよね? その日の前日だか、先週だったか私は手帳を取得するための手続きを終えたばかりだった。 ちょうどその日に見たテレビ番組の特集が奇跡的に今の現状と重なって居たため、私としても障害を知る良い勉強になったと思う。 途中、コマーシャルを何回か挟んで番組は進行していった。 コマーシャルが入る度に母はうたた寝していたが、番組の後半では完全に爆睡していた記憶がある。 母いわく、別につまらない訳ではないけれど、気付いた時にはエンディングになってると言う。 なので一番眠くなるテレビ番組は何かと聞いてみたら、音楽番組と二時間スペシャルだそうだ。 因みに、よく寝れるのは韓流ドラマらしい。 母が番組の後半で爆睡するというのは結構ありがちな光景なのだが、世間的にはどうなんだろ。 そんな事をぼんやりと考えながら、嬉しげに語る母の言葉に相槌を打つ。 「あ」 そんな事より、お腹が空いた。 第三話(第六話) 【お片付け】 「部屋、片付けなさいよー」と母が言うので「んー」と返事をしたまではいいが、どうしたもんか。 とりあえずファブ○ーズとゴミ袋を引っ張り出して、コロコロを腰に装着。 いざ、お片付けへ! そう意気込んでいた時期が私にもありました。 自室に引き籠もって数時間が経つのだが……。 おかしい。 全然片付く気配がしない。 男同士の恋愛、兄弟で恋人、というワードに酷く過剰反応する生き物だという認識で多分間違ってはいないと信じている私はいわゆる腐女子である。 薄くて高い本を某所で買い集め、今までに買い集めたアニメキャラクターのグッズはその時その時の現状を物語り、一度買い始めた物は留まる事を知らず徐々に積み重なっていく。 段々と部屋の片隅を埋めながら増え続けたキャラクターグッズを意地でも隠し通そうと、ありとあらゆる収納場所に押し込んで早二十年。 最早これはヤバイんじゃないかと気付きはしたのだが、気付くのが遅かったというか。 これはもう手遅れと言うやつか。 何処かの誰かが、歴史は繰り返す的なことを言っていたような……こういうのなんて言うんだっけ? そんな事を思いながら過去に集めたあれこれを片付けようと意気込んで、ゴミ袋を広げて片っ端からキャラクターグッズを次々と放って置く。 徐々に減っていくキャラクターグッズの傍ら、薄くて高い本だけが段々と積み重なっていくと言うミラクルが起きた。 「あれ?」 一息ついて部屋を見渡す。 捨てようと思ってビニール紐で纏めて置いた筈の薄い本だけが、部屋の片隅にきちんと積み重ねられていた。 こうして未だに捨てられず何冊かが未だに生き残っている。 あれやこれや、カクカクシカジカ。 なんやかんや、以下略。 あれから何時間経ったのかは不明だが、キャラクターグッズはだいぶ減った。 しかしまだ薄い本が何冊か生き残っていた。 多分また数年後に繰り返すコースに行くなあと思いつつ麦茶を啜る。 これ駄目なパターンだととっくの昔に気付いていた筈なのに、やっぱり思い出というのは簡単に片付きそうにないので諦めることにした。 それから数年後、歴史は繰り返す。 第四話(第七話) 【母と私】 「お母さんね、かず子が何て言ってたか知ってるよ!」 朝の情報番組で言っていたフレーズに、自分は何だろうなぁと母に聞こうと思っていた直後、隣に腰かけていた母は自慢げに語りだした。 急にドヤ顔で言う母に、しばし思考が追いつけ無かった私は唖然とした。 お喋りをするのが遅い。 これは発達障害の子供にはよくある代表的な特徴みたいなことをテレビで言っていた気がする。 しかしそんな知識は医療機関などで検査をして初めて意識するという事もあるから、世の中何があるかわかったもんじゃない。 ともかく、原因が判明して「じゃあ、どうしましょう」となった場合あなたはどう対処しますか? 知識は無くとも、インターネットや書物で調べる事は可能だし、医療機関や保健所を頼るのもありでしょう。 ところが、母は違った。 一応、保健所に相談してみたり専門機関などには問い合わせたりしたらしいが、話の内容が難しくて十分の一くらいしか解らなかったらしい。 とりあえず「物凄くマイペース」と言う結論に行き着いた母は、怒ることはせずに私をひたすら「かわいい、かわいい」と褒めまくった。 そのせいか、三歳検診のときなど一般的なものに比べたら成長速度は全体的にゆっくりで、一向に喋る気配がなかった私の初めての言葉は「かわいい」だったと母は語る。 と言うか、それって一種の刷り込みなんじゃないかと思ったけれど、嬉しそうに語る母を見ていたらどうでもよくなったので二度寝した。 そんなこんなで、今日も平和です。
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人外と幼女をこよなく愛する奇跡の阿呆で、いつかやる詐欺(※)の常習犯。
絵柄が絶賛迷子中。
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【BLog】人はそれを阿呆と呼ぶ。EX
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※いつかやる詐欺
「やりかもしれない」「○○やる予定」と言いながら実践することなく、そのままお蔵入りしちゃう。
または、未完成のまま放置しちゃうというような手口のこと。
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