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もとじー
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新人指導
会議室では、 自分を含めて新人数名が おそるおそるテーブルを覗き込んでいた。 そこには新品の片足だけのスリッパが １０種類ほど並べて置いてあり、 厳しそうな研修指導員が立っていた。 指導員「では実践してみましょう。 このなかで一番鮮度がいいのはどれか」 無言。 指導員「先ほど説明したとおりですが、 スリッパはなにより鮮度が大事です。 これをよく見極めないといけません。 さっき話しましたね（じろり）。 どこで鮮度を見るかーーはい、どこ？」 指されたほうはおろおろと答えられず 指導員はイライラとしていた。 指導員「まったく…こんなことでどうしますか！ ほらあなた！ 鮮度を見るところはどこ？！」 すぐ隣の人がおろおろ答えるのを聞きながら、 いつ指されるか怯えつつ、 自分も答えを考えていた。 スリッパか。 魚みたく「目」と答えるんだろうか。 それとも「縫い目」というんだろうか。 艶や形も関係あったような気がする。 うーん。 スリッパの鮮度を見極めるのは なかなか高度そうだ。
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Heart
あとがき
スリッパの「目」で鮮度を見極めるのは無理です先輩。
Hearts
応援メッセージ
ハートありがとうございますっ！
(2017/07/21 12:10
by もとじー
)
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