TEGAKI
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さんげつ
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メッシーは今も昔も気にしたことはなかったけれども
博物館ハシゴ二件目。もうすぐ公開講座が始まるので、結局食事らしい食事もしないまま会場入りするしかない。 「おなか減らないわけじゃないけど、昔から食べることにはあんまりガツガツしない方でどうも…」 「俺には想像つかない」 いつでも真っ当な食事が当たるとは限らなかった幽玄にとっては、食べる機会をみすみす逃す青瀬は理解できなかった。 ふと気になった。今でさえこんなでは…。 「まさか、震災の時も食べてなかったんですか?」 青瀬の返事は平静だったが、当時を思い出したからであろう不安がジワリと滲むのが幽玄には見えた。 「いや、食べてはいたよ。必要以上に気を使って。あの頃は食べることがハッキリ怖かったから」 おそらく今までで一番食べ物を意識した。 危険なのか、安全なのか。 洗っても、煮ても、調べても、勉強しても、数値を見ても。 ただ、怖くて。怖くて。 職場でもらったほうれん草。 普段ならおすそ分けは嬉しいのに、怖くて。 食べることも、捨てることも、できなくて。 今は、怖がる必要はないとわかってる。わかるようになった。 ほっ、とついた息が白くたゆたった。 「食べることを怖がったり、気にしすぎたりしなくていいのは、ありがたいことだね」 色んな意味で心配していた幽玄の顔が、青瀬と一緒に少し緩んだ。 「そうですね……けど」 優しい顔は一瞬だけだった。 「極端なんですよ! 三食たべることくらいは気ィ使ってください!」 「あーうん、ごめん」 正直に謝った。 「講座が終わったら、ごはんにしますよ」 「それじゃ企画展が見れない」 更に見る気かよ。幽玄は疳の虫を抑えて聞いた。 「展示は前にも見てるのでは?」 「常設展は見てるけど、今回の企画展は…」 青瀬が企画展の詳細を説明しようとするのをハッキリと遮って、幽玄が聞いた。 「いつメシ食う気ですか!」 メッシーは、もうしばらく忙しい。
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Heart
あとがき
2017.1.14Twitterに出した同名の落書き漫画につけた画像情報小説。初めて小説風にしてみた一作。
Hearts
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さんげつ
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落書き漫画の画像情報小説
さんげつ
2017/03/08 19:20
全1話
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