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植物園にて(BL風味)
植物園で先生の助手(雑用係)をしていた。まだ15歳なら仕方ないだろう。 それなりの名がある植物園と先生らしく、不定期に実習生がやって来ては、自分がその世話係もしていた。 今日も2人の青年の実習生に食事を出したり、宿泊室の掃除をしていた。 先生から授業に使うものを準備するよう言われた。 返事をしながら「あいつらはもう仕上げなのか」と悟る。 授業のパターンはいずれも同じで、今回準備するものは最終日に使う物だったからだ。 今回の奴らは多分モノになるタイプだな。じゃ、とっときの餞別でもやるか。 これだけ実習生を見てると、見込みのある奴ない奴の区別はつく。 だから見込みがある奴にだけ、貴重な根の粉末を(ごく少量だが)譲っていた。見てわかる奴限定。 こっそり、一人で居るところを狙って渡しており、今回もそのようにした。 優しそうな実習生は、見ただけで飛び上がって喜んだ。よかった。 そしてもう一人、こちらは無愛想な実習生。少し怖いが、いい奴だというのはわかる。 ちょっと来てくれと言って人気のない通路に呼び、それを渡した。 途端、そいつが豹変した。 いきなりねじ伏せられて、そのまま肩に担がれた。 「行くぞ」 「い?! いいいい行くって、どこにだよ!! 下ろせ!!」 「騒ぐな。先生が来る」 つい黙る。 先生は怖い。助けてくれとかさえ言えない。毒針に刺さったら「未熟者」で終わるタイプだし。 それにこいつに比べたら自分はかなり小柄だ。 暴れても無駄だ、と動きもしない屈強な腕が言っている。 だけど問答無用で「行くぞ」ってなんなんだよ。納得いかない。 「あのさ。用があるならちゃんと話せよ。説明しろっ。 お前、そうやっていつも喋らないから誤解されてたじゃん。 事情があるならちゃんと言えよ。こっちは聞くし、納得したら言うことを聞くさ」 「俺にはお前が要る」 「は」 「それだけだ」 いやいやいや待て待て待て。 「あのさ。こっちの事情も聞いてくれよ。 こっちは先生の助手しかできないんだよ。先生がいらないって言うまでいるんだよ。 そう決まってんの。わかる。だからお前のとこに行くとかできないって」 「お前は俺の言うことを聞いておけばいい。行くぞ」 「だーから、ああもう。そういうのがおかしいっての。 そもそも一緒にいるなら「言うこと聞いておけばいい」とかおかしいだろっ」 無視されて、そのまま庭園から運び出される。 あー。植物園の仕事がー。 自分、どうなるんだろう。
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