TEGAKI
手書きブログへようこそ!
手書きブログは記事やコメントなどを手書きの文字や絵で行う、イラスト主体のブログサービスです。
みんなで楽しくお絵かき交流しましょう!
Twitterで新規登録/ログイン
ブログを書く
ギャラリーに投稿
小説を書く
マンガを投稿
手書きブログへようこそ!
手書きブログは記事やコメントなどを手書きの文字や絵で行う、イラスト主体のブログサービスです。
みんなで楽しくお絵かき交流しましょう!
Twitterで新規登録/ログイン
緋壱
お友達申請
お気に入り
ミュート
ウォール
(0)
ブログ
(342)
前話カットシーン
*** 「それと…知識の塔からも一名、脱走者が」 一瞬の躊躇いがあったのは、私が友と呼び、親しかったことを知っていてだろう。 「追いますか」 「…いや、人手が惜しい。該当の者たちは除名。国外に逃亡しただけの者に関しては放っておけ」 彼女は塔の学者に対して言ったのだろうが、そこは要らぬ気遣いだ。 「お優しい」 「本当にそう思うか?」 ペンを置き、顔を上げる。 己の理想の為でも、国への疑問に向かうでもなく、ただ恐ろしくなり逃げた者達だ。一度でも国に忠誠を誓ったにも関わらず、帝国を、幼い女王を見限り捨てた奴らだ。居もしない追っ手に怯え暮らすがいい。 「図々しくも国内に留まっている者、敵に回った者は遭遇次第捕縛、投獄しろ。話せさえすれば状態は問わん」 書類の束を整えながら淡々と告げる。 「以上の旨を、あとで軍の方に話を通す。お前も、本来の任の範囲で動きなさい。わざわざ別で動かずともいい」 「承知致しました」 下がっていいぞと手を振ると、彼女は深く一礼し、部屋を出て行った。 のだが。 「ところで、これは私個人の発言なのですけど、」 一度閉めた扉を再び開け、ひょっこり顔だけ覗かせた彼女の表情から何を言いたいか察し、思わず「うっ」と息を詰まらせる。 「もう一週間もお屋敷に戻ってないと聞いたのだわ。顔色もよくないし寝ていないのでは?お食事だってほとんど手をつけず下げさせているようだと、ジェイドが心配していたのだわ」 じっとりとこちらを睨んでいる目は、先程までの真面目な顔とは随分と違う。つらつらと並べられる言葉に耳が痛い。彼女の母親にも世話になったが、最近こういうところが似てきた気がする。 「分かった、分かったから。今日は帰ると約束する」 本当に?と目で訴えられ数度頷く。 「後であの子を寄越すから、ちゃんと休憩を取って欲しいのだわ!」 そう言って金のおさげを揺らし、今度こそ彼女は去って行った。
読者になる
Heart
あとがき
流れが悪くなったのと、キャラ解釈違うかもだからでカットしたくせに捨てきれなかった部分。
ヘイゼルちゃん(仲森さん@nakamokko05)はお仕事ON中はちゃんとした(?)畏まった喋りかなと。
Hearts
応援メッセージ
コメントするにはログインする必要があります
ライカさんが消えた直後の話 : 前へ
緋壱
お友達申請
お気に入り
クロフカ短文
緋壱
2017/11/01 23:04
全2話
を送るにはログインする必要があります