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i(藤氷)
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ジル。
ジル、と呼んだのは何人目かの養ってくれた相手だったと思う。 捨て子で路上を彷徨っていた自分は、いくらか見目が良かったから拾って養ってくれる相手が居続けた。 養い親が面倒なことをしてくれば逃げて、また違う相手に拾われて育った。 顔は良いが馬鹿だと分かってくれる仲間とつるんで遊び、少しばかり真面目に働いたりしながら生きてきた。 仲間の一人がマフィアと関わるまでは。 ある日そいつは消えて、それから川に浮かんだ。 美味い話があるんだと言っていた奴だった。 ヤバい仕事に関わったんだと皆感づいた。 そして自分たちもそれに関わっていると思われている事を知ったのは別の仲間が撃たれて倒れた時だった。 違う、知らない、何も盗っていないと立ち止まって命乞いをする奴から居なくなっていった。 「何も知らないんじゃないかコレ」 足元で動かなくなった相手を見下ろしながら髭の男がため息を漏らす。 適当に脅せばいいだろうという男に、口元に薄い笑みを張り付けた東洋系の容貌をした男が否定するように進む。 「随分と楽しそうだな」 始めはやる気無しだったのにと髭の男が先に進む男に言葉を投げかける。 肩越しに振り返ったピンク色の眼をした男は愉し気に口を開いた。 「毛色が良いのを捕まえたくなったんでね」 鼻歌すら聞こえてきそうな足取りで先に進む姿に髭の男は肩をすくめてぼやいた。 「ああ・・・そりゃ可哀そうに」 逃げ惑う若者に僅かばかりの憐憫を込めて。
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