TEGAKI
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ひよのこ
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目が覚めると天井が見えた。
頭が痛い…体を起こそうとしたら、あっちこっち痛みが走る。なんでだろう。 少し、記憶が曖昧。 大丈夫。チョコの包み紙を開けるのと一緒。少しずつ確実に記憶の糸を辿る。 … ふと、アイトウ氏の顔が浮かんだ。 … まって、手に持ってるのって私の鎌じゃん。 あハ。笑いが漏れる。 思い出してきた。 アイトウ氏の側に倒れている人影。 同じ新人死神の人。 アイトウ氏が持っているのは、その人の鎌。 「僕、知らなかったんですが」 「鎌って、ここを辞めると返さないといけないんですね。」 「僕、比野さんの鎌のデザイン好きです。」 「同期のよしみでくれませんか?」 あハ!あげるはずない。渡すわけないじゃん。 武器を構える。 なのに。 持っていかれちゃった。 「なつかしいです。研修生時代を思い出します。」 私は、実技でアイトウ氏に勝てたことはない。 でも、現場に出て、実践も積んできた。 私の武器が大鎌なのに対して、アイトウ氏は新人死神が研修期間に渡されるリーチの狭い鎌。 私、圧倒的に有利じゃん。 なのに、どうして取られたの。 どうして負けたの。 私の勝利条件は鎌を守りきることだったのに、 戦わなくても逃げて先輩に報告すればよかっただけだったのに、 アイトウ氏と戦う理由なんてなかったのに。 それしかその時は選択肢がなかったような気がする。 なんでだろう。 アイトウ氏笑ってたな。 私も笑ってた。 不思議。 私の大鎌は空を切るだけで当たらなかった。 アイトウ氏の打撃だけが私に当たる。 武器がなくても十分強いじゃん。アイトウ氏。 はァ。身体中打撲だらけ。 ベッドに寝転がり手を見つめる。 「やりたいことができたんです。」 「それは、ここではできないんです。」 「鎌、ありがとうございます。比野さん。」 最後にアイトウ氏が言ってた気がする。 あげてないし…。 返してもらうから。
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Heart
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3月26日記事のif続き
ひよのこ
2018/01/30 23:14
全25話
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