TEGAKI
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ひよのこ
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蝉なれど、蛍。
死神とはいっても会社ごとに集める魂はそれぞれ。 死神も魂によって姿を変える。 私はいろいろあって人間の女の子の姿をしているけど、会社が違えば違ったんだろうね。 さてさて、本日のお仕事は、首を吊っちゃったオジサンの魂回収。 実はもう回収した魂を船であの世に送ってる最中だったりする。 「三途の川にも蛍っているんですね。」 オジサンがぽつりと言った。 蛍…? あァ。オジサンこれはね、蛍じゃなくて魂。 オジサンと一緒で今日死んだものの魂だよ。 「こんなにたくさん人が…」 人? 違う違う。 これは蝉の魂だよ。 この時期は多いんだ。 蛍はちょっと前がピークかな。 数は蝉の方がかなり多いけどね。 これを見ると季節の区切りを感じる。 「街中なのに、こんなにたくさんいたんだなぁ」 耳を澄まさなくても聞こえるはずの声が、いつしか聞こえなくなっていたとオジサンは言った。 「そんなに私は一体何に必死になっていたんだろう。」 思い出したくない。 そのために私はこの方法を選んだんだ。 思い出してしまえば後悔してしまうかもしれない。 って、オジサンが言ったけど、 今、オジサンがどうしようと私はオジサンの魂を運ぶよ。 もォ、どうにもならないこと解ってるのかな。 蝉時雨。 声の雨。 夕立の後は静かになる。 あんなに鳴いていた蝉達が、光となって雨に逆らい天に昇る光景は、とても静か。 私は好き。
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3月26日記事のif続き
ひよのこ
2018/01/30 23:14
全25話
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