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化粧(黒軍閑話)
※時期は漸兄妹対決前。イオと了子との会話。 「これから部隊長は会議ですわ。まだ次の戦がありますもの」 「ああ、そうだったな」 微笑む了子を見下ろして、ふと先の戦場で彼女が負傷していたことを思い出した。傍に居たわけではないが、手と腿に包帯が巻かれてあったのを見た。 改めて見直すと袖が余るようなカーディガン、スカート丈は長くしているのか、丁度怪我をした部分はその下に隠れているようだ。 「……意外ですわ、灯屋先輩?」 「え?」ふと向けられた声に視線を上げるとにっこりと笑みが深くなっていた。 「興味があるのでしたら、そうと言って下されば……」 つい、とスカートの裾を摘まむ仕草に、自分がしげしげと足を(しかも腿辺りを!)眺めていたことに気づいて慌てて首を横に振る。 「あ、いや違う!見てたのは違わないけど、ほら、足、怪我してただろっ?大丈夫だったのか?ああ、気にして隠してるのなら、口出して悪い」 早口で捲し立てるとクスクス笑い声。 さっきのも本気で思っちゃなかったんだろう、パッと摘まむ指が離される。……こういうからかいがあるからどうにも、了子と話をするのは苦手だ。 オレはきっと渋い顔になっていただろうが、向こうは意に介した様子も無く目を細めただけだった。 「平気ですわ。でも、包帯は少し不格好でしょう?もしかしたら、お兄様にお会いできるかもしれないのに……」 「……ん?」 いまひとつ、飲み込めないで居ると、どこかに想いを馳せるように目元を染めて続ける。唇の赤が鮮やかであることがいやに目についた。 「女はいつでも、綺麗な姿を見せたいものですわ」 ごきげんよう、と軽やかに立ち去るのを見送ると、自然とため息が零れ出た。 「綺麗な姿を、か……」 彼女が兄…今は白軍の男に対して特別な感情を抱いているのは聞いていたが、 (目の当たりすると、言葉が出ないな……) 今は仇となった男のために、傷を隠して、真新しい紅を引いて?恋人に会いに行くような口調で戦場に向かうのか? それは、幸福と呼ぶには、ほど遠い道じゃないのか。 「――……」 音になる前に、もう一度息を吐き出した。 <終>
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Heart
あとがき
色々思うところはあるけど、白軍と戦うという姿勢なのでイオもあまり突っ込まなかった。
了子との絡みを書いた気でいたので完結記事にイオを出したのですが、記事は無くこの小話だけでしたね…。
Hearts
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マサト
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